SDHC(Dドライブ)の高速化
Windowsの軽量化 → SDカードのHDD化 → ProgramFilesの移設
ここまで進みましたでしょうか?
まだやってない方はトップページへ戻って、これらを済ませてくださいね。



ProgramFilesをDドライブのSDカードに移設して、
アプリケーション関連は全てSDカードから起動するわけですが、

SDカードは内蔵SSDに比べアクセス速度が遅いので
アプリケーションの起動時間が遅くなったと感じているはずです。

実際確かに遅くなります。
それでも、HDDよりは快適だと思いますが・・・
SSDの速度で慣れてしまうとSDからの起動はモッサリ感じてしまいますよね。

そりゃそうだ。 SDカードなんだもの。




と、言うわけでSDカードを
ベンチマークしてみた。



このSDカードはEeePC 4Gに付属している物と
まったく同じタイプカードの8GBです。

付属SDHCは A-DATA class6 TURBO 4GB
ベンチしたのはA-DATA class6 TURBO 8GB

パッケージも見た目も全く同じで容量が違うだけ。


シーケンシャルリードでさえ17.3MB/sしかありません




一方、内蔵SSDは・・・



シーケンシャルリード30.3MB/s
と、まぁSDカードとは比べ物になるわけも無く早いわけです。


(注)シーケンシャルリードを目安にしていますが
   本当に大事なのは4Kや512Kの値です








そこで今回は、
DドライブのSDHCを内蔵SSD並みの
速度に高速化しようと思います。



で、どの程度高速になるかと言うと、この通り

なんと2.2倍!


ダイレクトアクセスが、DドライブのSDカード
15.6MB/s



キャッシュ有効時アクセスがDドライブ
      +
追加MicroSDのハイブリッド(eBoostr使用)
34.9MB/s


・・・・・・・・・・・



・・・・・・




気が付きましたか?



内蔵SSDより早くなってしまいました。






eBoostrのベンチマークの値は、4kと512kの中間あたりの
ランダムリードの速度となっています。
なので、ダイレクトアクセスがCrystalDiskMarkの
シーケンシャルより若干遅い値がでています。

シーケンシャルなら2.5倍は早くなっている事でしょう。




高速化に必要な物
eBoostr   (体験版でもOKです)
極小MicroSDHCカードリーダー
MicroSDHC 4GB(そこそこ早い)



だから、上海問屋で本体メモリを買うならついでに買っておけとあれほど・・・


このカードリーダーは、差したままでも付属のバッグに入れる事ができます
なのでeBoostr専用として、差しっぱなしで使えるわけです。
(詳しくは、トップページに戻り「最適なUSBメモリ」をご覧ください)




eBoostrが何かと言うと、判り易く説明すると
ソフトウェアRAID1です。




低速なDドライブを、外部のMicroSDHCにミラーリングさせ
必要に応じてDドライブと同時に分散して読み込みする事により
高速化を図っています。



判り易く図で説明すると(図作るの大変だな・・・)



ドライブ@が本体のSDカードスロットとする
ドライブAがMicroSDHCカードリーダーとする

仮にそれぞれ15MB/sの速度だとすると、
ABCDEFのデータを交互に読み込み、合体させる事で、
30MB/sの速度で読み取る事ができる。
つまり、時にRAID1であり、時にRAID1+0なのだ。


ドライブ二つを使うと劇的な速度を得る事ができちゃうわけ。

本来RAIDと言うのはハードディスクを複数台用意して構築するが
eBoostrを使うと、ハードディスクではなく、USBメモリ等をRAID化する事が可能。




導入、設定方法


MicroSDHCカードリーダー に、MicroSDHC 4GBを入れて
EeePCのUSBに差し込む。

そうするとEやFのリムーバブルディスクとして認識する。
マイコンピュータからドライブのプロパティーを開き、
上のタブから「ハードウェア」を選択



極小カードリーダーの名前がGeneric USB SD Reader Deviceなので
これを選択して右下のプロパティーをクリックする。




「パフォーマンスの為に最適化する」を選択してOKをクリック。
この注意書きは良く読んでおいて欲しい。
この設定をすると、アクセスが早くなるが、
通常のUSB機器のようにUSBを抜けなくなくなってしまう。


内蔵のSDカード(Dドライブ)もProgramFilesを移設しているので
同じ設定にしておくと良いだろう。(普通抜かないよね?)


eBoostrをダウンロードし指示に従いインストールする。


インストールが終わったらUSBMicroSDカードリーダーをキャッシュとして
全てをキャッシュに割り当てる(注 最大4GBです それ以上は割り当てしてはいけません)





eBoostrのコントロールパネルから「オプション」を開き

「パワーセーブモード」のチェックを外してください。
(これはHDD搭載PCの時に使うのですがSSD搭載のEeePCには必要ありません)


もう一度 「オプション」を開き「除外リスト」を選択
ここで「フォルダの追加」を選択し



ローカルディスクCを選択してOK

続いて、またまた「フォルダの追加」を選択し
次はリムーバブルディスク(USBカードリーダー)を選択する
takのEeePCの場合はEになっているのでEを選択。




これでCドライブとEドライブがeBoostrから除外され、
Dドライブのキャッシュのみ作製されるようになる。

除外設定が終わったらeBoostrコントロールパネルの右下にある
「キャシュの構築」と言うボタンを、キーボードの「Alt」を押しながらクリック。

そうすると、新たにキャッシュが0から再構築される。
※Alt無しでクリックするとキャッシュの追加になる



また、DドライブのSDカードに動画や音楽を入れている場合は
これらも除外設定しておくと良いだろう。

除外すべき一般的なデータは
*.mp3
*.aac
*.wma
*.wmv
*.mpg
*.mpeg

*←これはワイルドカードで、
ワイルドカードを入れると、どのようなファイル名でも
後ろに記述した拡張子が適用される


あまり除外設定に熱を入れなくても、
使用頻度の高いデータを優先的に書き換えていくので
あまり気にする必要が無いので、神経質にならなくても良いです。




なぜCドライブをキャッシュさせないのかと言うと、
Cドライブは十分過ぎる速度があるため、
環境によっては、MicroSD(Eドライブ)が足を引っ張ってしまい
逆に遅くなってしまう事があるからだ。


環境によっては、Cドライブも含めて1.3倍程度に高速化できる事もあるので
Cドライブをキャッシュするかどうかは、各自で検証して判断してほしい。

Cドライブには重要なシステムが入っているので、
出来る限り、信頼性を高めるために除外をお勧めします。
(Cドライブを高速化したところで1.2倍や1.3倍程度なので)

と、言う事でCドライブのキャッシュはお勧めできません。





さて、一通り設定が終わった所でどの程度早くなったのか
ベンチマークをしてみよう。


eBoostrコントロールパネルの上のタブのヘルプから
「スピード測定」をクリックするとベンチマークが始まる。



先ほどのこの画像はeBoostrのベンチマークの物だ。




たった1000円そこそこの投資で、これだけ絶大な効果が得られるわけだ。
極小MicroSDHCカードリーダー
MicroSDHC 4GB(そこそこ早い)


この二つを用意して是非使ってもらいたい。
Dドライブに入れているアプリケーションの起動が
劇的に高速化されるのが十分に体感できるはずだ。




尚、eBoostr体験版は起動から4時間が経過すると、
機能を停止して高速化が止まってしまう。

その場合、再起動するとまた4時間高速化される。

製品版eBoostrであればもちろんこの縛りはないので
体験版で早いと感じたら購入されてみてはいかがだろうか。
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